グルコサミンについて

膝の痛み

グルコサミンの豆知識

グルコサミンについて

最近はTVでも宣伝されているグルコサミンとはアミノ酸の一種で、動物の皮膚や軟骨、カニの甲羅やエビの殻などに含まれている成分です。グルコサミンとは、関節軟骨の構成成分で、変形性関節症や関節炎等において傷害された関節軟骨を修復する働きがあります。

肘やヒザなどの関節がスムーズに曲げ伸ばしできるのはグルコサミンの存在が大きく、コラーゲンやヒアルロン酸と同じく体内で作られるものの、加齢により生成能力が衰えていく成分でもあります。
そのため、年齢を重ねて体内のグルコサミンが減ってくると、関節の動きがスムーズに行われなくなり、関節が痛むようになります。以前からスポーツ選手の間では有名でしたが、最近では国内の大手醸造会社などから販売されるようになり、一躍注目を浴びるようになりました。
しかし、日本で製造されるグルコサミンはほとんどが塩酸グルコサミンとなります。
現在、世界的にとても有名ですが、臨床試験で80%が回復したと言われるグルコサミンとは実は硫酸グルコサミンだったのです。


グルコサミン

グルコサミンの作用

グルコサミンは体内に摂取することによりグリコサミノグリカンの構成成分として活躍すると言われます。グルコサミンは我々の身体のなかにも存在するのです。関節軟骨や皮膚にはグリコサミノグリカンという分子が存在し、組織を柔軟にし、水分を保持する働きをしています。しかし、グリコサミノグリカンの生合成は加齢とともに落ちてきます。
グルコサミンをサプリメントとして摂取し、グリコサミノグリカンを補充することによって軟骨保護効果や美肌効果を得ることが期待されます。

ウィキペディアより →グリコサミノグリカン

グルコサミンの効果

グルコサミン、またはコンドロイチン併用治療の効果は、多くの主要医学術雑誌などで発表されており、非ステロイド系消炎鎮痛剤と同等、もしくはそれ以上の効果があると報告されています。
鎮痛効果だけでなく傷害された関節軟骨を修復する作用があることから、消炎鎮痛剤よりも合目的治療薬と考えられます。膝の痛みの為に椅子から立ち上がるときには支えが必要な方が、約1ヶ月のグルコサミン服用により支えなしで立ち上がれるようになったという報告もあります。

グルコサミンの摂取量

1日500mgから1500mgを服用します。通常標準体重の方には1日1500mgというのが一般的のようです。
また短期間では症状の改善が認められないため継続して服用する必要があります。
服用開始2週間後ぐらいから効果が認められ始め、多くの方は3週間後には明らかな関節痛の改善が認められるようになると報告されています。しかし、中年以降の方やスポーツ選手の場合はグルコサミンの産生の低下や消費の増大がある為、グルコサミンの補充が中断されると一旦改善した関節症状も再発する可能性が高いようですので、このような場合には長期間の服用が必要になると考えられます。
かなりの痛みが軽減した方を複数経験しています。

グルコサミンの副作用

甲殻類由来の製品なので甲殻類アレルギーの可能性が考えられますが、グルコサミンの製品では可能性は少ないようです。また多くの臨床試験での副作用や毒性、食品としての健康被害や過剰症等は報告されていません。非常に安全性は高いと考えられます。短期間では症状の改善が認められないため継続して服用する必要があります。

グルコサミンと糖尿病

グルコサミンは、グルコース(ブドウ糖)の第2位の炭素にアミノ基がついたものです。
なじみがありませんが、「アミノ糖」といわれます。
アミノ糖にも種類がありますが、それらが長く連結してタンパク質や脂質などと共に丈夫な"編み物"のようなものになります。
これが関節の軟骨の成分となります。ですから軟骨成分の原料である グルコサミン やコンドロイチン硫酸をサプリとして取れば、すり減った軟骨の修復ができると考えられます。
グルコサミンは血糖を上げる?
グルコサミンはインスリン抵抗性(インスリンがよく効かない状態)を高めるという論文もありますが、
しかし、1日あたり1500mgのグルコサミンのサプリでは糖尿病の血糖に与える影響はまずないだろうという論文もありますので、飲まれるときには、必ず医師に相談しましょう。

グルコサミンの材料|硫酸塩と塩酸塩のグルコサミン

グルコサミンとはカニやエビ等の甲殻類の甲羅から取り出したキチン質に、硫酸や塩酸を加え加水分解して生産されています。ヨーロッパでは主に硫酸塩が、日本では塩酸塩、アメリカでは硫酸塩と塩酸塩の両方の製品が使用されています。
グルコサミン

グルコサミンは硫酸グルコサミンと塩酸グルコサミンの二種類があるが。。。

海外の多くの医学雑誌で報告されているグルコサミンは、ほとんどが硫酸塩(硫酸グルコサミン)なのですが、国内で製造されている製品のほとんどは塩酸塩(塩酸グルコサミン)です。海外の臨床試験で80%もの評価を出しているのは、すべて硫酸グルコサミンであり、国産の塩酸グルコサミンのアンケートでは約20%以下でしか効果を言われていません。

プラシボ効果という、例えば医者から水を飲まされても30%以上は効果があったというものに対して、塩酸グルコサミンはそれ以下と低い数字を出しています。これは、生体の蛋白質は硫酸塩として存在するものが生理的であり、このため塩酸塩の製品に対して硫酸塩の製品と比較して同等な効果が得られるのかという疑問が存在する事は確かです。



※健康まめ知識は順次更新予定です。取り上げて欲しい話題などありましたらお気軽にお寄せください。
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